11月13日新聞報道より
インフルエンザにかかった10代の男性2人が、治療薬「タミフル」の服用後に
異常な行動で事故死したことがわかり、12日、日本小児感染症学会で報告された。
タミフルは重大な副作用として、まれに異常行動や意識障害などが報告されているが、
今回報告された異常行動との関連は不明。
小児科医からは「インフルエンザ脳症で異常行動が起きた疑いもある」との指摘もある。
岐阜県内の男子高校生(当時17歳)が昨年2月、
タミフル1カプセルを服用、約4時間後にパジャマに素足で家から出て、
近くの道路のガードレールを乗り越え、トラックにはねられ死亡した。
今年2月には、愛知県内の男子中学生(当時14歳)が1カプセルを飲んだ約2時間後に、
自宅マンション前で全身打撲で死亡しているのが見つかった。
9階の手すりに指紋が残っており、ここから転落したとみられる。
厚生労働省の昨年6月の集計では、服用した14人が幻覚や異常行動、
意識障害などを訴えており、同省は医療機関に注意を呼びかけていた。
厚生労働省は「副作用との関連は否定できない」としている。
子どものインフルエンザに詳しい大学院教授は
「意識障害から来る異常行動は、インフルエンザによる脳炎・脳症の症状でもあり、
発表された事例もそれに含まれるのではないか。
タミフルの副作用とまでは言いきれない」との意見も |